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はじめに

意匠とは、物品の美的外観であり、物品の外観を美しくするため、形状・色彩・模様・配置などについて、新しい工夫を凝らすことは重要です。優れた意匠は、プロダクト/サービスの競争力を向上させる大きな要因の一つです。意匠制度は、新しく創作した意匠を創作者の財産として保護する一方、その利用も図ることを定めて、これにより意匠の創作を奨励し、産業の発達に寄与しようというものです。

6種類の特殊な意匠

  • (全体意匠:最も基本的なデザイン全体の保護)
  • 部分意匠:デザインの一部の保護
  • 画面意匠:スマートフォン等の画面デザインの保護
  • 関連意匠:1つのコンセプトから派生したバリエーションデザインの保護
  • 組物の意匠:システムデザインの保護
  • 動的意匠:機能に基づく動きを有するデザインの保護
  • 秘密意匠:登録から最長3年間、秘密にされたデザイン
※そもそも「意匠」って?

意匠制度を超解説!

0. 全体意匠

[概要]そもそも、特殊な意匠とは別に、最も一般的な意匠を全体意匠といいます。全体意匠とは、物品全体の美的外観を意匠権によって保護することができます。

[保護対象]意匠法において、意匠とは、物品の形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合であつて、視覚を通じて美感を起こさせるもの(意匠法第2条第1項)と規定されており、これが保護対象となります。もっと簡単にいうならば、特許法では、技術的思想の創作である発明(抽象的)が保護対象となりましたが、意匠法では、物品の美的外観という具体的なモノが保護対象となり、全体意匠ではその物品全体の美的外観が保護されます。

  • メリット:部分意匠(下で説明)に比べて権利化しやすい。
  • 注意点:意匠全体として権利が成立するので、一部を変更した他社の模倣品に対して権利行使が困難となる場合がある。

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1. 部分意匠

[概要]物品の美的外観の一部分(外観の中に含まれた1つの閉じられた領域)について意匠を部分意匠といいます。上で説明した意匠の構成要素である形状、模様、色彩の一部を観念的に分離したものは部分意匠ではありません。

[保護対象]物品の美的外観の一部分(外観の中に含まれた1つの閉じられた領域)が保護されます。

  • メリット:独創的な「部分」を保護することができ、一般的に権利範囲が広い。
  • 注意点:一発登録になることが少なく、複数回の中間対応を要する場合が多い。

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2. 画面意匠

[概要]スマートフォンアプリ等の画面デザイン(UI、アイコン)を保護することができます。上で説明した部分意匠の一種です。

[保護対象]物品の操作の用に供される画像であって、物品又はこれと一体として用いられる物品に表示されるもの(意匠法第2条第2項)が保護対象となります。

  • メリット:アプリの画面(UI、アイコン)を機能面だけではなくデザイン面でも保護することができる。
  • 注意点:あくまでも意匠権であり、機能が同一で異なる外観のものは保護対象ではない。また、物品に記録されていない画像(例:外部サーバに記憶された画像を単に表示するにすぎないもの)は保護対象外。

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3. 関連意匠

[概要]同一のコンセプトから生まれた互いに類似するデザインのバリエーションを、関連意匠としてまとめて保護することができます。

[保護対象]自己の意匠登録出願に係る意匠または自己の登録意匠のうちから選択した一の意匠(本意匠)に類似する意匠(意匠法第10条第1項)を保護することができます。

  • メリット:独自の権利が認められ、「本意匠には類似しないが関連意匠に類似する」他社製品に対して権利行使ができる。
  • 注意点:関連意匠といえども独立した意匠であり、出願するだけ費用がかさむ。

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4. 組物の意匠

[概要]全体として統一感がある組物を、システムデザインとして保護することができます。

[保護対象]同時に使用される二以上の物品であって経済産業省令で定めるもの(組物)を構成する物品に係る意匠(意匠法第8条)が保護対象となります。

  • メリット:一つ一つには特徴がなくても、全体としてまとまった特徴があれば登録される。
  • 注意点:組物を構成する要素ごとの権利行使はできない。また、部分意匠や分割出願はできない。

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5. 動的意匠

[概要]形状が変化する物品について、変化の前後の状態を一つの権利として保護することができます。

[保護対象]意匠に係る物品の形状、模様又は色彩がその物品の有する機能に基づいて変化する場合において、その変化の前後にわたるその物品の形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合(意匠法第6条第4項)について意匠を保護しようとするものです。

  • メリット:変化の前後の状態を一つの権利として保護可能。
  • 注意点:「意匠に係る物品の説明」に動的意匠であることを記載するとともに、意匠の変化の前後の状態が分かるような図面を作成する必要がある。

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6. 秘密意匠

[概要]意匠公報の公開時期を、意匠登録の日から最長3年間遅らせることができます。

[保護対象]上で説明したあらゆる意匠は、秘密意匠にすることができます。

  • メリット:新製品の発表時期まで意匠の内容を秘密にできる。
  • 注意点:侵害者の過失の推定規定(意匠法第40条)が適用されない。差止請求時に、特許庁長官の証明をうけたものを提示して警告する必要がある。

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はじめての意匠権

意匠権とは?

意匠とは、物品の美的外観であり、物品の外観を美しくするため、形状・色彩・模様・配置などについて、新しい工夫を凝らすことは重要です。そして、優れた意匠は、プロダクト/サービスの競争力を向上させる大きな要因の一つです。

しかし、その外観は誰でも簡単に認識できるので、特許等と比べて極めて容易に模倣することができます。これでは、苦労して創作した意匠でもすぐに他者に模倣され、不当競争などを招き健全な産業の発展に支障を来すこととなります。

意匠制度とは、新しく創作した意匠を創作者の財産として保護する一方、その利用も図ることを定めて、これにより意匠の創作を奨励し、産業の発達に寄与しようというものです。

意匠法の保護対象

  • 物品(物品の部分を含む)の形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合であって視覚を通じて美感を起こさせるもの(第2条第1項)

    ただし、物品の外観に現れないような構造的機能は保護の対象となりません。

  • 物品(物品の部分を含む)の形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合であって視覚を通じて美感を起こさせるもの(第2条第1項)

    以下のものは工業上利用できないので、意匠登録の対象外です。

    • 自然物等を意匠の主体に使用したもので量産できないもの(自然石をそのまま置物としたもの、打ち上げ花火のせん光等) 
    • ビルなどの不動産 
    • 絵や彫刻といった純粋美術の分野に属する著作物
要件 NG例
有体動産
  • 不動産(量産可能な建築用材料等は除く)
定形性
  • 液体・気体
  • 粉状物、粒状物
視認性
  • 肉眼で見えないもの(分子構造等)
  • 外部から見えないもの
工業性
  • 純粋美術(絵画。彫刻等)
  • 自然物そのもの

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