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基本的な知的財産権へ

この世で最もエレガントなインダストリアルデザインの一つであるiPhoneは、多くの知的財産の賜です。その中で基本的な知的財産権は、特許権、商標権、意匠権、著作権、そして不正競争防止法による保護です。iPhoneの場合、これらの権利は以下のようになります。

  • 特許権:技術を保護(例:iPhoneを構成するハードウェア+プログラムを制御するソフトウェア)
  • 商標権:ブランドを保護(例:iPhone、リンゴマーク)
  • 意匠権:デザイン(見た目)を保護(例:3眼カメラ)
  • 著作権:著作物を保護(例:iOS)
  • 不正競争防止法:デッドコピーの保護等(例:iPhoneの不正なデッドコピー)
画像出典:Apple社ウェブサイト(https://www.apple.com/jp/shop/buy-iphone/iphone-13-pro)

特許+意匠:UI/UXを模倣されないために

プロダクトの競争優位性を高めるため、デザインの重要度はますます高まっております。優れたUI/UXはユーザーにとって直感的な操作に役立つだけでなく、プロダクトに対するロイヤリティーを向上させます。一方、見た目自体は表面的に模倣しやすいため、模倣が容易です。これを防ぐために、特許権と意匠権が存在します。1つのプロダクトの技術的特徴を特許権で保護し、見た目を意匠権で保護することも可能です。

メリット
デメリット

特許権

  • 機能を保護できる
  • 意匠件よりも権利範囲が広い傾向にある
  • 独自技術の証明として使える
  • 意匠権と外観が異なるプロダクトに対しては、機能が同じでも権利行使が困難になる

意匠権

  • 見た目(部分含む)を保護できる
  • 他者による模倣を容易に発見できる
  • 特許権と機能は異なるプロダクトに対しては、外観が同じでも権利行使が困難になる

また、意匠法の改正により、SaaSにより提供されるクラウド画像も意匠法の保護対象となりました。これにより、魅力的かつ機能的な画面デザインを意匠権でしっかりと保護することが可能になりました。デザインの方向性が決まった時点で気軽にご相談ください。

商標:名前を守ろう

プロダクト名は極めて重要です。直感的でわかりやすく、親しみやすい名前をつけることにより、プロダクトのアイデンティティを効果的に伝えることができます。名前にオシャレなロゴを組み合わせてもよいでしょう。

しかし、プロダクトをリリースした後に、うっかり他者の商標権を侵害してしまうと大変なことになります。このため、プロダクトリリース前には他者商標権の侵害予防調査を行わなければなりません。

プロダクト名と同一/類似の他者の商標権が存在する場合には、プロダクトが軌道に乗り始めたタイミングでライセンス料や損害賠償名目で商標権者から警告されるリスクが大きくなり、訴訟に発展することもあり得ます。最悪の場合、プロダクト名の変更を余儀なくされるばかりか、多額の賠償金を支払うことになりかねません。

プロダクトを1秒でも早くリリースしたい気持ちはわかりますが、商標リスクを早期に回避するために、まずはお気軽にご相談ください。

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